ヘルスケア・生命科学分野は、21世紀に生きる我々に残された最後のフロンティアです。
すでに多くの地域で情報や金融、人の移動や物流はボーダレスになり、世界中の人々の選択肢が増え、生活の自由度が大きく高まっています。
しかし、ヘルスケア分野においては分断状態が今世紀においても続いているのです。
第一に国境の壁。これは世界の医療の認可制度の違いによって医療格差が発生している問題です。アメリカで受けられる先進医療は、日本を始め多くの国では認可に時間がかかり数年程度のタイムラグが発生しています。これは製薬・医療技術・移植など幅広い治療アプローチに対して多国間で相互に発生している問題です。
第二に予防の壁。フィットネスやリラクゼーション、メディケーション、食事療法など、いわゆる健康増進に関わるサービスは医療との連携をしていません。
どのような生活習慣に予防効果があるのか。また治療後の回復にどのようなアプローチが効果的かを繋げて提供されていない。
以上のようにヘルスケア分野は、まだ未整備の領域であるにも関わらず、多くの人々がその事実を認知していないという状況にあります。
世界のあらゆる人種、世代、性別、宗教、イデオロギーを超えて「健康でありたい」という願いは全人類共通であると言えます。
私たちが切り拓く未来は、自由で平等な新しいヘルスケアの世界なのです。
株式会社メディロム 代表取締役 江口康二