
【事業深掘り】充電不要のデバイスが命を救う。「MOTHER Bracelet」が挑む社会課題解決のイノベーション
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介護・製造の現場を変える、24時間365日の「伴走型」ヘルスケアインフラ
メディロムグループが開発・展開する、世界初の充電不要な活動量計「MOTHER Bracelet(マザー・ブレスレット)」。体温と外気温の差を利用して自己発電するこの画期的なウェアラブルデバイスは、今、BtoB(法人向け)の現場で急速に導入が進み、深刻な社会課題の解決に寄与しています。
本記事では、MOTHER事業のグループセールスチームマネジャー・藤井氏へのインタビューをもとに、同事業が目指すビジョンを徹底解剖。現場のオペレーション負荷を激変させたプロダクトの真価と、今後のビジネス展開について深く迫ります。

日常の「充電作業」をゼロに。現場の負担を排除した唯一無二の強み
—— まず最初に、MOTHER Braceletの最もコアなプロダクトとしての強みについて教えてください。
一般的なスマートウォッチや活動量計は、数日から数週間に一度、必ず「充電」というメンテナンス作業が発生します。しかし、BtoBの現場、特に人手不足が常態化している業界において、「毎日あるいは定期的に充電する」というオペレーションは想像以上に大きなハードルとなります。充電忘れによるデータの欠損が発生したり、端末を充電器から回収して再度装着させる手間が、管理者の過度な負担になってしまうのです。
MOTHER Braceletは、独自のゼーベック効果(温度差発電)を活用し、着用しているだけで心拍数、睡眠、歩数などのライフログを継続的にトラッキングし続けます。この「充電不要」という特性こそが、現場の運用負担を極限まで減らし、24時間365日、長時間にわたって安定したデータを取得し続けられる最大の強みです。

介護・製造・建設業界が直面する、2つの巨大な社会課題へのアプローチ
—— 現在、どのような業界で導入が進んでおり、どのような課題を解決しているのでしょうか。
主にBtoB向けとして「介護業界」「製造業界」「建設業界」での導入が加速しています。私たちがこのプロダクトを通じて解決を目指しているのは、大きく分けて2つの深刻な社会課題です。
1. 介護業界における「見守り」と負担軽減
高齢化が進む一方で人手不足が叫ばれる介護の現場では、夜間の巡回業務や利用者の体調変化の早期発見が急務となっています。MOTHER Braceletは、夜間の心拍異常などを検知するアラート機能を備えており、遠隔地からでも利用者の健康状態をリアルタイムに把握できます。これにより、介護スタッフの精神的・肉体的な見守り負担を劇的に軽減し、事故の予防や早期発見に貢献しています。

2. 労働現場における「熱中症対策」
気候変動による猛暑が深刻化する中、製造や建設といった屋外・高温環境の現場における熱中症は、生命に関わる労働災害です。MOTHER Braceletは、取得した心拍数と体表温のデータを元にした独自の「熱中症アラート」を搭載しています。これにより、作業員自身や現場管理者が危険を未然に察知し、手遅れになる前に休憩を促す仕組みを構築しています。

導入は温浴施設やサウナにも!
バイタルモニタリングで実現する「体調急変防止」と安全管理
—— 「ととのう」の裏にあるヒートショックのリスク。サウナ施設が導入を進める事故防止策とは?
サウナ施設における「体調急変の防止」と安全管理
サウナブームに伴い利用者が増える一方、高温下での長時間の滞在による脱水症状や、サウナから水風呂への急激な温度変化に伴うヒートショックのリスクが課題となっています。MOTHER Braceletは、心拍数などのバイタルデータを常時モニタリングし、危険な状態を検知すると本体のLEDライトのカラー変化やバイブレーションで利用者に直接アラートを発信します。無意識のうちに限界を超えてしまう事故を未然に防ぎ、利用者が安心してととのえる安全なサウナ環境の整備をサポートしています。

遠隔体調管理システム「リモニー(REMONY)」とのセット導入がもたらす業務変革
—— 現場ではどのようにデータが管理され、役立てられているのでしょうか。
現場への導入にあたっては、遠隔体調管理システム「REMONY」とセットでご活用いただくケースが主流です。現場に設置したゲートウェイ(中継器)を通じて、着用者の体調や危険情報を管理画面へ瞬時に集約します。
管理アカウントの登録人数に制限はなく、現在は1人の管理者が100人以上の健康状態を同時にモニタリングできることも可能となっています。導入企業様からは、「充電の手間がないからこそ、運用のオペレーションが崩れない」と、その手軽さと確実性を非常に高く評価していただいています。また、現場の声を反映し、熱中症アラートの精度向上や、管理者用UI(ユーザーインターフェース)の改善など、システム自体のアップデートも段階的に重ねています。

—— 今後の展望や、メディロムグループとしてのシナジーについて教えてください。
メディロムグループの強みは、全国に展開するリラクゼーションスタジオという「リアルな店舗網」と「人」、そして『MOTHER Bracelet』をはじめとする「テクノロジー」と「データ」を併せ持っている点です。これらを掛け合わせることで、より多くの方々の健康を立体的に支える取り組みを進めています。この強みを活かしながら、MOTHERの可能性を国内だけでなく世界へ広げていきたいですね。
また、私たちのビジョンは単にデバイスを販売することに留まりません。蓄積された膨大な健康データやエビデンスを活用し、労働環境の改善や予防医療、高齢化社会のインフラ構築といった国内外の社会課題に対し、一つひとつ確実な「解決策(ソリューションモデル)」を社会残していくことが究極の目標です。
そのために今後は、データ活用やエビデンス構築の領域で共に価値を創出できるヘルスケア企業様など、幅広いパートナーシップを強化していきます。既存の大手販売代理店様との連携も深めながら、MOTHERのテクノロジーを社会全体へと還元していきたいと考えています。


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